2001 08/29

パーツフィーダーの排出能力の計算の仕方

ボウル円周X2.5(1分間の回転数)÷ワーク長さ÷排出確率=1分間の排出能力

例としまして・・・・
直径300ミリのボウルでワーク長さが20ミリ。
1辺の長さが5ミリの正方形でその1面だけを選別して排出する場合。
長さが20ミリあるので長手方向には立たないと考えて、4面の内の一方向の排出だと考えます。

300X3.14X2.5÷20÷4=29.43個・・・30個弱の排出になります。
選別が非常に簡単で確実なワークの場合、ボールに投入されたワークの1分間の回転数を上げることができます。
一般的には3回転が限度です。

 ステップフィーダの排出能力の計算の仕方

 ステップフィーダのかき上げ板幅X40(1分間の上下回数)÷ワーク長さ÷排出確率=1分間の排出能力

画像のステップフィーダMの場合かき上げ板幅220mmX40X0.6(充填率)÷20÷4=66個

ワークの充填損失(かき上げ板に乗る割合)を見込んでもパーツフィーダーの2倍の排出が見込めます。
この写真のパーツフィーダーは非常に苦労して製作したもので、直径300ミリのボウルでワーク長さが29ミリあり排出確率は4分の1で、排出能力は80個以上です
300X3.14X2.5÷29÷4=20.3個・・・約20個が普通に出せる排出能力です。

2列は完全に選別して、1列は2分1に選別して3列を合流させています。
パーツフィーダーのワーク搬送スピードより排出能力が出ているため、エアーを使用して排出スピードをあげています。

排出能力80個以上を確保するため、平均で90個
強ぐらいを排出します。
このパーツフィーダーのワークは2.5X3.2X28.5で排出確率は4分の1なのですが、3.2の面にある0.3の切り欠きで選別した後、左右をバランスで選別していますので1分間の回転数を上げることができません。
上の写真と仕様は同じで、直径300ミリのボウルでワーク長さが28.5ミリあり排出確率は4分の1で、排出能力は80個以上です

ボウル内の供給量が回転数を上げられないので足りないものですから、エアーを使用して選別部への供給量を確保しています。

どちらのパーツフィーダーも選別部にエアーを使用する事は避けております
設置環境やエアー源の安定度を懸念したためです。

平均で90個強ぐらいを排出します。
排出能力が高いけれども、設置場所のスペースの関係で大きなパーツフィーダーが置けない場合・・・ご相談ください。