パーツフィーダーの一部分だけワークが動かない、もしくは全体的に動きが悪い。

@滑走面の摩擦係数が小さくなった A 油の付着。
B 汚れ。
C 離形剤の付着。
D 滑走面が磨きの場合は、ワークによるラッピング。
硬い樹脂、硬度のある金属、逆に軟らかい粉体、等、2〜3日 でツルツルになる事があります。
Aパーツフイーダー本体が原因 A 板バネの破損。
B 板バネの取り付けネジのゆるみ。
C ゴム足の硬化、又は膨潤。
Bボウルが原因 A ボウルのひび割れ(クラック)
B ボウル取り付けネジや、アタッチメント取り付けネジのゆるみ。
C ボウルや、アタッチメント取り付け部の強度不足、又は溶接部分のはがれ。
☆叩いて音の高いところが弱い部位です。
もしくは、振動している時に指で押して音が変わるところが、弱い部位です。
C振動が逃げている A パーツフイーダーを取り付けている台板が弱い。
薄い、、軽い,取り付けネジが弱い等
B 架台が軽い。
人が乗ってみてください、乗った状態で振動がよくなれば 架台が軽いです。
C 設置している床が弱い。
柱の近くに移動して改善される事が多いです。
☆台板を手でさわったり、パーツフイーダーの近くに立つと振動を感じ、パーツフイーダーの動きが悪い場合、台板や架台に重しを乗せてみて下さい、振動の状態が良くなる事が多いです。
D静電気が発生している。 ☆静電気が発生しているか、いないかの特定は難しいですが、特徴的な現象を書いておきます。

A ボウル側壁にワークが貼り付いている。
B アタッチメントの傾斜面の側壁から離れたところをワークが走行する。
C 選別不良が急に増える。
D 排出能力が急に下がる。
E ワークがほぐれない。
F ワークの動きが、粘っこい。
Eパーツフイーダーの水平がでていない。
Fパーツフイーダーの振幅が小さい。
排出能力と、適正振幅とは別です。供給オーバー時には、パーツフイーダーが停止する方法をとり、パーツフイーダーは適正振幅で使用できるようにしてください。
振幅計
パーツフィーダー(振動フィーダ)のワークは摩擦で搬送されます。
ボウル内の2〜3度の坂を登ってきます。
ボウル外周方向に5度傾いて、外周にくっついて上がるようになっています。
外向きに5度、前方に3度で円周を作りますと3次元になります。

平らなはずの搬送路が曲面になり、ワークは点でしか接しなくなります。
ワークは側壁と床の3点しか接せず、なおかつワーク重量がないと摩擦力が弱く振動が上手く伝わりません。
搬送路に有るワークは、ゆっくりと斜め下に沈み込み ポンと斜め前に弾かれます。

この時、最大で上方向に0.2mm 前方向に0.5mm弾かれるのですが ポンと弾くときに摩擦力が低いとスリップしやすくなります。

ステップフィーダは振動を使用しないため、摩擦力の少ない軽いワークや長いワークでも上にあがってきます。